ここしばらく、色々と私用で礼拝出席もままならなくて、間が開くとネタを作るのも難しくなってしまいます。今日は以前に富良野教会の牧師が礼拝説教で話されたお話を使わせていただきました。m(_ _)m

伯	おお、八が今日はえらく怖い顔して来たなぁ。おおい八。
八	何ですか！伯父さんっ。
伯	お、おまえ、何を怒ってるんや。
八	怒るも何も、テッチャンがな、めちゃくちゃしよんねん。
伯	何をしたんや。
八	俺の弁当のおかずを食べてしまいよった。
伯	また、食べ物の話か。それいつのことや。
八	先月。
伯	一ヶ月も前やないか。それをまだ…もう、ええやろ
八	いや、あかん。
伯	おい八。お前も伯父さんもイエス様に赦されて、救われたんやないか。
八	そやけどな
伯	これはな、ある牧師さんから聞いた話しなんやけどな。
八	うんうん
伯	ある教会の、凄い年取ったお婆ちゃんがいたらしい。
八	そらお婆ちゃんは年取ってますがな。
伯	(--;　まぁいちいち、突っ込みを…まぁええか、そのお婆ちゃんが、まあ、名前をおトミさんにしとこか。トミさんがある時こう言い出した。
ト	最近、あたしの夢まくらにイエス様がお見えになって色々とお話してくれはるんどす。
八	おじさん
伯	なんや
八	そのおトミ婆ちゃん、ちょっとぼけて来てんのとチャイますか？
伯	そうかな。このおトミさんの話しイエス様から聞いた話て言うのがな、その牧師が聞いても感心するぐらい聖書に詳しい、ええ話しなんや。
八	へ〜〜、そら本物かもしれへんね。そやけど羨ましいなぁ。一遍うちのとこにも来て欲しいわ。
伯	ほんま羨ましいな。そうやって素直に聞けたらええけどな。この牧師はそう取らんかったんやな。
八	どう取ったんですか？
伯	このおトミさんが教会に来るたんびにその話しで、他の人もその話しで持ちきりで、焼きもち焼いたんやな。
八	そんなん、せこいがな。
伯	そうやな。そこでその牧師は考えたんや。
八	どないしはったんですか？
伯	そのおトミさんにこう話した。
牧	おトミさん、今度ねイエス様が夢まくらに立たはったら、ちょっと聞いて欲しいことがあるんです。
ト	なんですか？
牧	いやぁ、僕も若い頃色々と悪さばっかりして来て、それを悔い改めようと思ってるんです。それで、私の今までで一番の罪が何か、それを聞いてきて欲しいんですわ。
八	はぁ〜。ついに牧師も信用したか。
伯	ちがうがな、逆や。な、その牧師とおトミさんは牧師になってから始めて会ってるんや。そやから牧師になる前の罪なんか知る訳ないやろ。その罪を言い当てたら本物やけど、そんなことはないと思ってたんや。
八	なるほどなぁ。それでどうなったんです？
伯	しばらくしてから、おトミさんが「夕べまたイエス様が現れた」と言うて来た。牧師が
牧	それでおトミさん、この間お願いしたこと聞いてくれはったんですか？
ト	はあはあ、聞きましたよ。
牧	ど、ど、どうでした？
ト	はぁ、アンさんの事はよおく知ったはるらしいです。
牧	（ギクッ）
ト	最近パソコンが壊れて困ってるようや、て心配したはりましたで。
牧	えっ？（まぁでもそれぐらいはトミさんも誰かに聞いてるかもしれないし）で、私の昔の、牧師になる前の罪のことも聞いてくれましたんですか？
ト	はいはい、聞きましたよ。
牧	そ、それは何でした？
ト	それがねぇ、
牧	はい
ト	忘れたらしいです。
八	はぁ？イエス様もついにボケはった。
伯	違うがな。最後まできけ。
ト	アンさんのことは生まれてからずっと見てきて知ってるけども、昔に犯した罪はもう忘れてしもたらしいです。
伯	それを聞いてその牧師はこれは本当にイエス様が現れていたって解ったらしい。それで疑ってたことを神様にお詫びしたっちゅうことや。
八	伯父さん、よう解らん。
伯	この牧師の事を生まれてからずっと見てきたけども、イエス様を受け入れて、信じた時にそれまでの罪は許されたんや。そやから、気にもならへんし、覚えておく必要もない。忘れてしもたでことや。
八	ええ話しですなぁ。
伯	そうやろ。そうやからな、「赦した赦した」て言いながら、そのことをいつまでも覚えて考えているっちゅうことは、心底本当に赦したことにはならないって事や。 　イエス様が、これだけ自分らの罪を許してくれてはるんやから、自分も人を裁いたりせんと、許さないとあかん。ちゅうこっちゃ。
八	なるほどなぁ、良う解りましたわ。なんか、テッチャンのことはどうでも良うなりましたわ。
伯	そうやそうや、その調子や。それはそうと、この間のプリント、ちゃんとお母ちゃんに渡してくれたか？
八	あ、忘れてた。御免。
伯	全く、お前はなんでいっつもいっつも忘れ物ばっかりするんや。ぶつぶつ
八	ほんまにすんませんッ。
伯	謝ってすむのも限度っちゅうもんがあるぞ。
八	すんません。伯父さんここはどうぞ、忘れて下さい。