落語 de 聖書

「主は私の羊飼い」詩篇23編 (2002/12/29)

 皆さん、年賀状はもう書き終わったでしょうか。なんでも24日までに出せば元旦に着くそうですが…ねぇ、伯父ちゃんはイヴまでが忙しいんです。年賀状も最近は何人かのクリスチャンのお友達からは、年賀状じゃなくてクリスマスカードが届くことが多くなりました。これもいいですね。
年賀状といえば来年は何年か知ってますか?そう未年ですね。羊は聖書にもたくさん出てきますね。羊飼いとかいろいろと

こんちは〜〜
……
こんちは〜〜。聞こえてまっか〜〜\(^o^)/
お、おお、すまんな、気がつかへんかったわ。
あれ、おじさん、まだ年賀状書いて無いんですか?
そうや、絵が決まらんねんや。
来年未年やし、羊の絵書いたらどうです。
う〜〜ん
そういえば聖書にも羊がぎょうさん出てきますな〜〜、なんでです?
おお、そうやな。八は羊てどんな動物か知ってるか。
うーん、ジンギスカンは知ってるけど。
おまえは食いもんのことしか頭に浮かばんのか
すんまへん
そういえば、先週のクリスマスのお話覚えてるか?羊飼いが出てきたやろ
羊飼いって何です?
あの頃は放牧っていうてな、柵で囲った牧場とか言うものがなくて、草原で自由に草を食べさせていたんや。
食べ放題やええなぁ。
ほんまにええかな?柵が無いっちゅうことは、どこにでも行けるっちゅうことやけど、逆に目印が無くてすぐに迷ったりするんや。とくに羊は草食動物で牙も無いし角も小さいから、群れから迷い出でると狼に襲われたりしてた。
大変やぁ。
そこで羊飼い達がいっつも羊達を見守って迷い出るのがいないようにしてた訳や。羊も羊飼いを信頼して、その後をついて移動した訳やな。
へぇぇぇ。あの詩篇とか言うヤツの「主は私の羊飼い」ちゅうのもそうでっか?
おお、おまえ今日は冴えてるなぁ。
そら、もう、年末やさかい。
年末てどういう関係や。
いや、ゆうてみただけ。
で、あの詩篇の意味は?
さっき話したように、弱い存在の羊を守る羊飼いと、それを信頼する羊の関係を人間と神様の関係に置き換えて考えたらええんや。
なるほどなぁ。人間はすぐに迷ったりするけど、神様に従ってたら大丈夫っちゅうことですな。
そうやそうや。
どうもおおきに。ところで年賀状の絵は決まりましたん?
う〜〜ん、いくつか絵は書いてみたんやけどな、どれにしたらええんか、迷うてんねん。
そら、伯父さん決まる訳ないわ。
なんでや
羊の絵を、どれにするか迷ってるんでっしゃろ。
そうや。
そら、羊やもん。すぐに迷います。
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