熊 | おじさ〜ん |
叔 | どないした? |
熊 | あんな、CD欲しいねん。 |
叔 | ああ、こうたらええやんけ。 |
熊 | そやけどな、金無いねん。 |
叔 | こらこら、ちゃんとお金といいなさい。 |
熊 | お金無いねん、お金ちょうだい。 |
叔 | お金無いて、この間お年玉ぎょうさんもろたやろ。あれ、どないしたんや。 |
熊 | 全部使った。 |
叔 | 全部使ったて、貯金したんとちゃうんか。 |
熊 | 全部つこた。きれいさっぱり。 |
叔 | あのな、お金はなそんなぼろぼろつこたらあかんぞ。ちゃんと貯金して計画的に使わんとあかん。 |
熊 | そやけど、貯金て、お金ためることでっしゃろ。 |
叔 | そうやな、私もちゃんとためてるぞ。 |
熊 | そしたら、天国行けへんやん |
叔 | は? |
熊 | 金持ちは神様んとこいくの大変やって書いてあるねんで。 |
叔 | ははぁ、また読み違えとるな。 |
熊 | 「金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」て書いてあるねんで、そんだけ難しいちゅうこってしゃろ。そんなん、ネズミかて難しいわ。 |
叔 | … |
熊 | 象やったらもっと大変や。 |
叔 | おいおい、あんな、ちょっと聞け。 |
熊 | スペースシャトルやったらもっと難しい… |
叔 | ええかげんにせい |
熊 | はい |
叔 | あそこはな、そういう意味とちゃうんや。 |
熊 | 分かった!糸みたいに細かったら金持ちになってもええんや。 |
叔 | ……… |
熊 | すんまへんm(_ _)m |
叔 | 聖書はな、そこだけ読んだらあかんで。前後も読まんとあかんにゃ。 |
熊 | はいはい。金持ちがイエス様に聞きに来たんでしょ。そやけど嫌みなやつやぁ「善い先生、」やてそんなんわざわざ言わんでもええのに。 |
叔 | そこや。この男はな自信満々なんや。聖書の掟はちゃんと守ってる。しかもお金もいっぱい持っとる。 |
熊 | 完璧やぁ\(^o^)/ |
叔 | そう思うか。 |
熊 | そらそうでっしゃろ、そのお金でスペースシャトル乗せてもろて、天国へビューんと…そうかぁ、そやから針の穴は通れへん |
叔 | そやそや、ってちゃうわ。お金で何でも出来るとおもとるやろ。その男は今までもお金で何でも買って自分のしたいことをしてきたんや。 |
熊 | なるほど、金があったら何でも買える。なんでも出来る\(^o^)/。お金は神様や〜〜\(^o^)/……あ |
叔 | やっと分かりよった。 |
熊 | そうかぁ、そやから、そのお金で買いそろえた物を全部売り払って付いてこいって言われて立ち去ったんや。結局神様より財産を信じたわけや。 |
叔 | そうや、物を頼ったらあかんちゅうこっちゃ。いくらいろんなものを持っていても、イザとなったら神様に従うつもりでないとあかんちゅうこっちゃ。 |
熊 | よう分かったわ。今度からはむだ遣いやめますわ。そやけど、イエス様もラクダなんて言わんでも良かったのに。 |
叔 | なんでや |
熊 | ラクダって言うからややこしいんや。この男、いっぱい物持ってたんでしょ。それやったら、「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」ていうからこんがらがるねん |
叔 | そしたら、どういうねん |
熊 | 「財産つんだトラックが神の国に入るのは、なんと難しいことか。」 |
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